「竜とそばかすの姫」観てきました。
結論から言います。
自分にとっては「全てが中途半端な凡作」でした。
開始10分までは
「素朴な絵柄の映画観るのだいぶ久しぶりだな~」(・´з`・)
と思いつつ見てましたが、20分頃になると徐々に暗雲立ち込めてきて
「あ~、早く終わんね~かな~・・・こういう陰キャのネット英雄譚は退屈なんよ」と思いながら観てました。
展開がとにかく唐突で( ゚д゚)ポカーンと置いてけぼりになりながら眺めてました。
「天気の子」も大概でしたが、この作品は顕著で5倍は苦笑いしながら観てました。
"展開が唐突"というのは"筋が通ってない"ことだと思ってます。
話の筋だけでなく、登場人物の心の筋がおざなりだと感じました。
途中、
「俺は出来の悪い少女漫画を観させられているのか・・・?」
「それともこれは美女と野獣のオマージュなのか・・・?」
「話の裏付けがしっかりしてないと、どんなに麗しい演出も陳腐に見えるもんだな」
しばらくこんな事を考えながら観てました。
「ああ、これは中高生向けの作品なんだな。で、竜の正体はヒロインの幼馴染なんだろ?」
とずっと観ながら思ってたら違くて虐待家族が出てきたときはヒリヒリしました。
「お、ようやく映画として面白くなってきたじゃないの」
と身を乗り出しましたが、それも結局大したバックボーンが描かれることなく収束。
ネット社会の正義警察やれ被害者ぶる人、学童グループラインの闇など描きたかったのでしょうが、事象を取り扱ってるだけにすぎず、結局何が言いたいのかよく分かりませんでした。
細田監督はゲーム好きなんすね。
とにかく全てが中途半端な未完成作品だとエンドロールのタイミングで思いました。
細田監督は結構好きで作品は観てきてるのですが、
今作については「どうした!?」と言わざるを得ません。
今まで家族をテーマにしたメッセージを伝えてきたと思ってるのですが、今作については迷走してると思いました。
バケモノの子は内容こそイマイチでしたがちゃんとメッセージ性はあったのに。
サマーウォーズは「OZがどのように作られたのか」とかもちゃんと筋が通っていて且つエンタメ性もあり家族の繋がりというメッセージを兼ね備えた最高傑作だと思ってます。
なんか、細田監督が年々パワーダウンしてるのを感じてしまいます(;´Д`)
あと、全編を通して7割くらい3DCGで作られてます。
一番の見せ場も3DCGで作られてたのが少し引っ掛かりました(出来は凄く良かったです) 作画コスト抑える為に今後は3DCGをメインに使っていくのでしょうか?
結局Uって何なんすか?
なんで竜にいきなし惹かれてんの?w
途中の正義警察は何者?
突然出てきた虐待家族は何があってそうなった?
観終わった後、とにかくモヤモヤした感情のまま劇場を去りました。
まあ細田作品は劇場で観るよりも家でくつろぎながら観るのが自分には合ってます。
この作品に関しては金曜ロードショーで充分でした。
これはAmazonレビューは細田作品史上、最大に大荒れする予感がしてます。
自分だったら間違いなく★1をつけます。
■良かった点
・希少なGirl meets boy作品が観れたという事
・鬼越トマホークが声優として参加してたのを知らずに観れた事。